初めまして。crimoのウッドバーニング教室主宰の　栗本 知栄（くりもと ちえ）です。

『ウッドバーニング工房crimo（くりも）』という屋号で、作家・講師活動をしています。

crimoの由来はもちろん、自分の名字「くりもと」から。
そして、”もっと独創的に”という私の気持ち＝「creative＋more」が込められています。


突然ですが質問です。
あなたは学校の図工・美術の時間が、好きでしたか？

正解が決められていて、窮屈でつまらない。
絵は好きだけど点数と順位がつけられるから嫌気がさした。
という方もいるのではないでしょうか。

私自身は、要領がよく絵を描くのも好きだったので、学校の図工・美術はいつも5段階の5でした。
つくる作業は楽しくて、一心不乱に没頭できます。
テーマをふまえて「正解」を目指し、やりとげたときの達成感も好きでした。

図工や美術の時間が楽しみでした。


ところで私は昔からオタクです。
好きなキャラクターの絵をずっと描いていました。

いかに私の中の「好き」「萌え」「燃え」を表すか。
好きなキャラクターを格好よく、またはかわいく輝かせるか。
試行錯誤して徹夜で描いたイラストについて、仲間内で見せ合い語り合い、盛り上がりました。


美術の時間もオタクの創作も、どちらも楽しかったのです。


出された課題に全力で取り組み、「正解」を目指すのも楽しい。
自分の中から湧き出す気持ちを、試行錯誤してかたちにするのも楽しい。

そしてどちらについても、技術があったらより楽しい。

だから教室をしています。


技術や知識がないことで楽しさを感じづらい方が、教室でスキルを身につけたら。

課題に取り組み、出来上がるものにワクワクと達成感を感じられたら。
好きな対象をより素敵に描くことで喜びを感じられたら。

それはとっても素敵なこと。



でも、ついつい「好き」を抑えこんで、技術偏重になりがちなんです。
はりついた優等生的思考は、なかなか剥がれない(笑)

なので、半分くらい戒めのような気持で、crimoという字を見ては「creative＋more」を思い出しています。

湧き出す「好き」を表に出そう。
もっと気軽に、軽やかに。

「Be creative, more!」

教室の場所では以前、父・祖父母が「栗本額縁工房」という屋号で、額縁製造業を営んでいました。

額縁用の長い木材がところ狭しと立て掛けられ、大きな機械がたくさんあった作業場。
工作に使える端材や工具であふれ、好きなようにモノづくりができるその場所は、子どもの私とって非常に楽しいところでした。

学校から帰宅して「ただいま～」と作業場に顔を出す私を迎えるのは、
家族の笑顔、おでん鍋がのったストーブ、たくさんの道具たち。

私の中の「工房」という言葉には、そんな過去のあたたかなイメージがついてまわります。

心からホッとする空間で、自分の「好き」に没頭できたら、それはなんて幸せでしょうか。

自分の屋号を決めるとき、「工房」という言葉を入れたいな、と自然に思いました。



額縁工房のあった空間で教室を始めるとき、家族や友達とリフォームを行いました。

生徒さんにも、穏やかで笑顔あふれる空間で、楽しく創作をしてほしい。
好きな作品を作って作って、解放感につつまれる気持ちよさを感じてほしい。

そんな気持ちで、床を貼り、壁を貼り、棚を作りました。


片付けが苦手なのですぐ散らかりますが、頑張って掃除しています(笑)


周りの人たちに助けられて生きているなあと感じつつ、自分もできることで人に喜んでもらいたい。

ひとまず「ウッドバーニング工房crimoの教室」で、ほっと楽しい時間を過ごすのはいかがでしょうか。